「いつも花と緑で色鮮やかな花壇」、憧れますよね。
これを1年で枯れてしまう一年草で全て実現しようと思うと、非常に大変です!
よほどのガーデニング好きでない限り、できる限り植えっぱなしで、楽に緑を維持できる花壇は理想なのではないでしょうか?
しかし実際は…
・宿根草なのに、翌年いつの間にか消えていた
・多年草なのに、1年、いや、ワンシーズンで枯れた
…などなど、うまくいかないことも沢山ありますよね。
今回は、花苗を「できるだけ長く!失敗は最低限に!」楽しむために心がけるべきことを6つに絞ってまとめてみました。
いつも枯れてしまっていあの子も、これで毎年会えるかもしれませんよ^^
1. 花苗は元気なものを選ぶべし
あだし特売苗に弱いのよねぇ。
特売苗でも、元気ならいいのです。
時に、ちょっとクタッとしていて、徒長気味で、もれなく花殻さえも共についてきてしまいそうな苗、見かけませんか?
私自身、安さに惹かれてついつい購入してしまったことが何度もありますが・・・^^;
長い目で見ると、結局高くついてしまうこと多々。
元気のない苗が高くつく理由
- 病気にかかりやすく、撃退する元気もない
- 害虫が寄ってきやすい
- 元気がないので根付きにくい
- 以上の理由で長持ちしない
- そして手間がかかる
- 花壇全体にも悪影響
元気のない苗は、かえって手間がかかる上に元気になるとは限らない&花壇全体に病気や虫を呼び寄せてしまうリスクをはらんでいるんです。
安さに騙されず元気な苗を選んでくれたまえ。
では、反対に元気な苗とは、具体的にどのような苗のことを言うのでしょうか?
元気な苗を上手に選別して取り入れましょう♪
元気な苗の特徴
- 葉や茎が青々としてシャキッとしている
- 鉢に根が詰まりすぎておらず、かつしっかり根付いている
- 蕾が沢山ついていて、「これから」を感じる
- 葉が詰まっている(ひょろひょろはダメ)
同じ棚に陳列された苗でも、「どの苗にするか」は非常に重要なポイントとなります。
一鉢一鉢よく状態を観察して慎重に選んでくださいね。
2. 植える場所を慎重に検討すべし
ある植物は日なた向き。ある植物は日陰向き。
ある植物は乾燥した土を好み、ある植物はある程度保水性のある土を好む。
植物によって、得意な環境は異なります。
添付の説明書をよく確認し、購入前に植える場所をしっかりとイメージしておきましょう。
特に地植えの場合は、一回植えるとなかなか移動するのが大変だかんねぇ~。
とはいえ、説明書は「平均的にこうやるとうまくいくよ!理想だよ!」というお話。お相手は生きた植物です。
「日なた向け」と記載されていても、半日陰でも元気に育ったりすること等、100%説明書通りではないことは良くあります。
100%理想の環境でなくても、その地に「なじむ」とでも言いますでしょうか…
植物の生命力ですね。
日当たりや土質、温度環境や気候等様々な環境要因が複雑に絡み合っているため、実際には「植えてみないと分からない」ことも大いにあるのです。
だからこそ、少しでもうまくいく可能性をアップさせるためにも、出だしから真剣に場所を検討し、植物にとってできる限り良い環境を提供してあげるようにしましょう^^
3. 弱点を把握しリスクヘッジすべし
取り入れる植物の弱点を把握し、起こり得る病気や寄ってきやすい害虫を予防することは、花苗を長持ちさせるために非常に重要です。これをするかしないかで、翌年の生存確率が大きく変わると言っても過言ではないでしょう。
例えば、フランネルフラワー。
一般的なフランネルフラワーの育て方
- 鉢植えの場合
- 一年中日当たりが良い場所に置く
- 真夏は半日陰に置く
- 冬は室内に置く
- 庭植えの場合
- 日当たりが良い場所に植える
- 雨のかからない軒下推奨
- 水はけの良い土
上記の説明から、フランネルフラワーは雨による泥はねや蒸れに弱いということが読み取れます。また、冬の寒さにも弱いので、霜を防がなければなりません。
残念。庭植えにしたいのに、我が家には、軒下等屋根のある花壇はありません。
そして、日なたと言っても半日しか日が当たりません。
しかし、良くも悪くも非常に乾燥した花壇です^^;
対策は以下の二点。
フランネルフラワーのリスクヘッジ
- 泥はね防止、霜防止のマルチングをしっかり施す
- 雨の多い時期にはこまめに観察を
- 枯れた下葉をこまめに取り除く(病気害虫予防)
これで2回もダメにした経験のあるフランネルフラワーを次の年も楽しむことがました。
マルチングは、泥はね予防に効果的なだけでなく、保温効果や過熱防止、霜の防止にも良く、見た目もとってもおしゃれで可愛いです。
是非自分好みのマルチングをしてみましょう♪
4. 不調の際は原因を突き止め対処すべし
あれ?元気がないかも・・・。
と思ったら、それは植物からのSOS。
何が原因なのか、植物をくまなく観察して、原因を突き止めましょう。
例えば、真夏に元気に咲くペチュニア。
元気がないと思って観察すると・・・ナメクジ発見!花も葉も食い荒らされて見るも無残な状態になってしまったことがあります。
早期発見&駆除そして予防をしっかりと行うことが、手遅れになるほどの被害を避けられると学びました。
そして、地植えのガーベラ。
元気がない時は大抵真冬か、ダンゴムシが大集合して花芽を食べている時です。
ガーベラを植えている花壇は、果樹も植えてあるので農薬が使えません・・・。
よって、椿油粕を撒いています。あとはひたすら駆除するのみ。
他にも、菌やウィルスによる病気が原因の場合もありますね。
実は、栄養不足や葉焼けなどでも同様の症状が出ることもあるんです。
日頃から植物活性剤などを利用して、予防しておくのもひとつの手段ですね。
HB101は、天然由来の植物活性剤。あまり化学薬品を使用したくない方も安心して使用できて、しっかり効果の期待できる商品としておすすめです^^
5. 花殻摘みはできる限りすべし
ちょっとしたことだけど、とても重要な作業がこれ。
花殻摘みをしないと、見栄えが悪くなるのはもちろん、清潔を保てず植物の命を短くすることになってしまいます。
【注意!】花殻摘みをしないとこうなる
- 種をつくってしまう
- パワーを種作りに使ってしまい、次の花を咲かせる力が出なくなります。更に、来期の花にも影響します。
- 花殻が病気や害虫を呼び寄せる
- しおれた花を放っておくと、茶色くなって茎や葉にくっつき、光合成や呼吸を阻害します。また、雨の多い時期などはそれが腐って害虫の餌に。カビや病原菌の発生源にも。
花殻摘みは、できる限り手袋をして行ってくださいね。
間違って虫を鷲掴みしてしまうこともありますのでw
おたくの花壇からよく悲鳴が聞こえんだげど、ちゃんと手袋してんのけ?
6. 剪定すべし
剪定と言っても色々あります。
草姿を保つためにも、清潔を保つためにも、剪定は必須作業となります。
草花剪定の種類
- 花後の剪定
- 来期の花のために、短めに切り戻します。そのままにしていると、種が出来て体力を消耗し、徒長してしまいます。
- 透かし剪定
- 葉が密になると、光合成の効率が悪くなったり、植物によっては蒸れにより弱ってしまったりすることがあります。適宜密になりすぎないように邪魔な部分を切り落とします。
- 枯れ枝等の剪定(除去)
- 長く育てていると、下の方に枯れた葉や黄色くなった葉が沢山ぶら下がってしまったりします。そのような葉を見つけたら取り除いてください。また、病気になってしまった部分は適宜切り落とします。
まとめ
いかがでしたか?
植えっぱなしとはいえ、花壇や庭を綺麗に保つにはある程度観察と適切なケアが必ず必要です。そうすることで初めて、いつもきれいな花壇を保つことができるのです。
何十万もかけてプロが施した植栽だって、何の手間もかけなければ残念ながらジャングルと化す現実があります。
「ジャングル化しては業者に」「枯れては大規模に植え替え」を繰り返すより、かなりの手間とコストが省けますね。
しっかりとポイントを押さえて、ローメンテナンス・ハイコスパなのに美しい花壇を目指しましょう♪
特に花壇がくたびれやすいのは夏じゃねーけ?「暑い!」「日焼けがイヤ!」って場合は、宿根草を上手に使って『計算された手抜き』すっぺよ!いがったら『【手抜きでも素敵花壇に!】お手入れ簡単夏咲き花・植えっぱなし宿根草6選+常緑万能脇役3選!』をよんでくんちょ。
「【目指せ!植えっぱなし美花壇】綺麗に長持ちの秘訣とは?宿根草/多年草を毎年楽しむために必要なこと6選」への7件のフィードバック
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