※虫等の写真は使用無し※ いちじくの無農薬苗木をお求めの方から特に多くいただくご質問が「カミキリムシ対策」です。この記事では、出来る限り無農薬で育てることを前提として、そもそもカミキリムシをいちじくに寄せ付けないための方法や、浸食されていないかを見極めるチェックポイント、そして万が一やられてしまった時の対処法など詳細にご紹介していきたいと思います。これでカミキリムシに出会っても大丈夫!
そもそもカミキリムシとは?
おらあんな虫見つけたら動けねーだー(涙
カミキリムシってどんなヤツ?
カミキリムシは、虫が苦手な方にとって、とてつもなく気持ち悪い外見であることは間違いありません。ここは敢えて!当園の小3&42歳画伯による絵を掲載させていただきます(笑)
この見た目で、全長25~35mmとまぁまぁ大きいので、ある程度虫を見慣れている私でもとりあえず「ウォッ!!」と声を出してしまいますね( ̄▽ ̄;)
カミキリムシは危険?
カミキリムシは毒も持っていませんし、積極的に攻撃してくるわけでもないので、人間が特に怖がる必要はありません。ただ、アゴの力が強力なので、素手で掴む時には注意した方が良いでしょう。
しかしこのカミキリムシ、いちじくにとってはとんでもなく害!
生きた若枝中央の柔らかい部分が大好物なのがカミキリムシの幼虫。幹の内部をカミキリムシに食い荒らされると、その枝ごとダメになり、木そのものを弱らせ、最悪枯らしてしまうこともあるという恐ろしい害虫なんです。
因みに、カミキリムシをペットとして育てている教え子(5歳児英語学習中)に、いちじくの木ダメにするから退治してしまう話を伝えると、『植物は食べられてもまた生えるけど、カミキリムシは死んじゃうからやっつけちゃダメ!!』とめっちゃ怒られただ(涙)
カミキリムシは特に何に?いつ?注意する?
カミキリムシに注意する時期は?
特に、成虫の飛び回る5月~9月が勝負時だべ~!!!
5月~9月、カミキリムシの成虫は適した産卵場所を求め、元気に飛び回ります。適した産卵場所とは、カミキリムシの幼虫達が大好きな食糧のあるところ。
いちじくだけでなく、スギやヤナギ等の身近な木からスダチやミカン等の柑橘系、パッションフルーツやマンゴー等の若枝も大好物なので、同じく注意が必要です。
いずれ最も恐れるべき幼虫となる卵を産み落とさせないよう、いちじくを注意深く見守っていきましょう。
この『見守り』をいかにきちんとやるかが、いちじくを無農薬で育てるための大きなポイントとなります。
具体的に何に注意すれば良いのか?
特に6月~7月はカミキリムシの産卵活動が最も活発化する時期です。では、具体的にどのような点に注意して見守ればよいのかを見ていきましょう。
カミキリムシ CHECK POINT
- カミキリムシのかじり跡がないか
- カミキリムシは、若木をかじってそこに卵を産み付けます。地面に近い幹に産卵することが多いので、特に注意してみてみましょう。
- カミキリムシの成虫がいないか
- 卵を産み付けられないよう、見つけ次第即捕殺しましょう。
- 枝に穴やおが屑のような粉末がないか
- カミキリムシの卵は1週間から2週間で孵化して幼虫が木の中に入り込み、幹を空洞化させていきます。幼虫が入り込んだときに出来た穴からは、幼虫の糞が出てきます。これが、そのおが屑のような粉末の正体です。見つけたら中に入り込んだ幼虫を即退治しましょう。退治の仕方については、『カミキリムシにやられてしまったら?』をご参照ください。
カミキリムシを寄せ付けないためにやること4選
いちじくの木をカミキリムシから守るために最も大切なことは「予防」です。そもそもカミキリムシを寄せ付けないための4つのポイントを以下にご紹介します。
1.日々観察をする
日々観察をすると、苗木のちょっとした変化にも気づきやすくなりますし、観察中に成虫を見つけて捕殺できることもあります。
いちじくが最も恐れるべき幼虫を内部に入り込ませないためには、まず成虫を近づかせないことが一番。万が一卵を産み付けられてしまったとしても、しっかり観察していれば孵化する前に駆除できるかもしれません。早期発見であれば、被害を最小限に止められますね。
2.木を強くする
カミキリムシは、若くかつ少し弱った木を狙う傾向があります。日頃からしっかりといちじくの生育状態を良くし、樹勢を強くしておくことが大切です。
そのためには、肥料も必要です。その成長過程に適した分量とタイミングで与えていきましょう。
いつ?どんくらい?って話だげども、「生育が旺盛な時」、「沢山実らせ体力を消耗した時」に肥料をあげてんだ。育つ場所の気候だどかその時の状況もあっから、~月に!この肥料を!この分量!~回!って細かく言えないのが申し訳ねぇとこだっぺなぁ。
3.剪定をしっかり行う
弱っている枝を見かけたら積極的にせん定するよう心がけましょう。
カミキリムシに隙を与えない!これに限ります。
4.その他カミキリムシ予防対策をする
当園は試したことがありませんが、防虫ネットや木に樹脂を塗布することで予防する手段もあるようです。
カミキリムシにやられてしまったら?
いちじくの幹に穴が開いてそこからおが屑が出ていたら、99%そこからカミキリムシの幼虫が入ったと疑って良いでしょう。見つけたら、取り返しのつかないことになる前に、一刻も早く全滅させるが吉です。
穴からワイヤーを挿しみ、掻き出して駆除する方法もありますが、全滅させるのは至難の業。
農薬(殺虫剤・殺菌剤共に)の日常的な使用は一切しておりませんが、このようないちじくの非常事態の際には、殺虫剤をピンポイントで使用させていただくことがございます。
まとめ
育てるからには、いちじく果実の収穫を毎年楽しみに、大きく健康に育ってほしいですよね。
まずは是非、「今日もいちじく元気かな?」と健康チェックをする習慣をつけてみてください。
それだけで、カミキリムシリスクを大きく削減することができますよ。
当園では、シンボルツリーとして見ても食べても楽しめる果樹をお勧めしております!
苗木の販売もしておりますので、気になる方は是非一度お気軽にお問い合わせくださいね。
「【無農薬いちじくの家庭菜園】農薬なしで無花果苗木どう守る?天敵カミキリムシとのバトル」への2件のフィードバック
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