「この絵本を読んだらすごく盛り上がった!沢山の笑い声が聞けた!」というおもしろくて笑える絵本を、筆者の実体験を基に厳選してご紹介いたします🎵新しい発見が見つかり次第、随時更新していきますので、是非ブックマークしてくださいね^^
低学年、高学年に関わらず、教室に読み聞かせに行くときは必ず一冊は盛り上がる系or笑える系の絵本を持っていくようにしてんだー。最初からハートを掴みに行きたい時、あるいは感動するお話や悲しいお話から雰囲気を変えたい時とか超役に立つべ。
低学年が笑える!『おねしょのかみさま』
作・絵:長谷川 義史 GAKKEN
- 『おねしょのかみさま』のあらすじ:どうしてもおねしょをしてしまうボクが、ある晩おねしょをすると現れるおねしょの神様と出会う。おねしょと決別すべく、かみさまより「おねしょをしなくなる呪文」を教えてもらう。しかし、いざとなるとその呪文を使わない主人公。その理由は・・・?
「おねしょ」「へんなおじさん」
幼児~低学年ウケの良いこれらのワードが冒頭から出てきて、子供達の目は初めからもうランラン。絵本に一点集中。掴みはオッケー。
特に、「おしっこの海」(主人公の夢の中)、「へんなおじさん」(おねしょのかみさま)の登場シーン、呪文伝授シーンはドッと湧くこと間違いなし。
「おねしょ」「おしっこ」「へんなおじさん」だけ切り取ると、ただ下品なものを想像してしまわれるかもしれませんが、そうではありません。
はじめは「へんなおじさん」にしか見えなかった「おねしょのかみさま」が、物語の終わりごろにはお友達のように愛着を持ってしまうんです。主人公も、お話を聞いていた皆も、きっとそうだったんじゃないかなぁ?
笑えると同時に心がほっこりするおもしろ絵本です^^
まだおねしょ時代が遠い昔じゃない低学年の子供達よ、もしまたおねしょしちゃったら、あの呪文を唱えてみてね🎵
『おねしょのかみさま』読む時の注意点
- 冒頭の放尿音はしっかり読む
- とてつもなく長いのですが、それが笑いを誘います。「長!」と「どんだけ!」というコメントも。
- おねしょの神様の呪文は決して噛まない
- 呪文で噛むと面白さレベル下降。
- 「へんなおじさん」を「おねしょの神様」と言い直す部分は自然体で
- あまりに棒読みだと良く分からなくなります
低学年が盛り上がる!『どんどこどん』
作:和歌山 静子 福音館書店
- 『どんどこどん』のあらすじ:「つちのなかでどんどこどんどこ」・・・ん?土の中にあるのは何だろう?この葉っぱは・・・さつまいも?さといも?それともごぼう?どんどこ顔を出す生命力で溢れる野菜たちに注目!
低学年鉄板!早押しクイズのごとく盛り上がります。
「はいはいはいはいはい!!!ボク知ってる!大根!」「ちがうよ人参だよ!オレンジだもん。」
「やったー当たったー♪」「わたし〇個できたー🎵」等、とても盛り上がるのがこの『どんどこどん』。
「つちのなかでどんどこどんどこ」の後、
ん?何かな?
等呟くと、皆とーっても元気に発言してくれます。
「読み聞かせは淡々と」等諸説ありますが、この絵本は大いに明るく、双方向のやり取りで盛り上げて楽しませてもらっています。
『どんどこどん』読む時の注意点
- ゆっくりと焦らず
- テンポが速すぎると考える余地もなく秒で終わる
- ページをめくるのは静かになってから
- みんなが思い思いに話過ぎてガヤガヤしている時に答えを公表してしまうと、おいて行かれる子が出てくる
お野菜がどうやって育っているのか分からない子供達も多い中、盛り上がるだけでなく想像力や注意力、知識も身に付く良書と言えるでしょう。
低学年が笑える!『もったいないばあさん』
作:真珠 まりこ 講談社
- 『もったいないばあさん』のあらすじ:食べ残しをしたり、水を出しっぱなしにしたり、ものを捨てようとしたりする度に現れる「もったいないばあさん」。「もったいない」行動をただ止めるだけでなく、「もったいないばあさん」の知恵と魅力的な代替案がちりばめられている。― みんなはどうする?
便利な生活と美味しい食事を当たり前と思ってしまいそうなほど恵まれた環境にいる私達は、もしかしたら昔の人と比べて「もったいない」と感じる機会は非常に少ないかもしれません。
子供達が当たり前としている部分にスポットライトを当て、改めて疑問を投げかけるもったいないばあさんに、「えー!!」と反応する子供達。
お顔の食べ残しをもったいないばあさんにベロベロ食べられる場面では、笑う子もいれば恐怖(?)でひきつる子も(笑笑笑)そして、虹色クレヨンや新聞怪獣遊び、みかん風呂等は子供達の目が「やってみたーい🎵」と輝いていくのが分かります。
更に、「今まで捨ててたものでも遊べるかも?」と想像力を掻き立てられワクワクさせられるのでしょうね。
食べ物も、物も、資源も、全て有限なんだよ。知恵を絞って、大切にしていかなくちゃね。笑えて盛り上がるだけでなく、とっても大切なことを絵本一冊で伝えられる良書です。
『もったいないばあさん』読む時の注意点
- 「もったいねーもったいねー」は優しい声で
- 「もったいないばあさん」が愛される存在になるような声を使った方が良いと思いました。あまり不気味な存在にしてしまうと、「鬼」と同じ位置づけになりかねないので。「鬼さんに電話するよ!?」と同じような感覚で、「もったいない婆来るよ!?」みたいな…(笑)
ちなみに「もったいない」という言葉に対訳がなく、英語でも「Mottainai」と言うそうです。
この日本独特の「もったいない」という精神がとても尊いものであると世界的にも注目されているのはご存知でしょうか?
私達日本人自身が、「もったいない」をしっかりと説明できるようにしておきたいですね。皆さんに、そんなこぼれ話をしても面白いかもしれません^^
↓英語版『もったいないばあさん』はコチラ『Mottainai Granma』↓
低学年が盛り上がる!『まぁちゃんのながいかみ』
作:高楼方子 福音館書店
- 『まあちゃんのながいかみ』のあらすじ:とにかく髪の毛を長くしたいまあちゃんが、お友達に髪をがなくしたあかつきにやりたいことを次々と語っていく物語。その内容は、編んだおさげに洗濯物を干して乾かしたり、ロープ代わりに投げて獲物を捕らえたりと斬新なものばかり。そんなまあちゃんの話にお友達もどんどん引き込まれていく。
保育士の友人におすすめしてもらって以降、この本の大ファンになった筆者。
とにかく主人公のまあちゃんの発想力にセンスがありすぎて大人も「ププッ」と笑える絵本です。
まあちゃんの発想に、「えー!!!」「ヤバッ!」「うそでしょ~w」と反応する子もいれば、まあちゃんの魅力的な発想に引き込まれて「ぽーーーーーー(幸せそう)」となっている子も。
おすすめしてくれた友人の息子君(当時年中さん)が、『まあちゃんのながいかみ』を読んでから次の様に言い出したと聞いて、とてもほっこりしたことを今思い出しています。
👦ぼく、お洗濯もの干せるようになるまで髪の毛のばす!
まとめ
切り口は様々ですが、どの本も子供達の心をしっかりつかみ、より充実した読み聞かせタイムへと導いてくれる良書です。そして、何より笑える。盛り上がる。
是非一度お手に取ってみてくださいね。
読み聞かせって、必ずしも絵本でなくたっていいだよ。家では、寝る前に低学年の息子に文庫本等を朗読してるだー。とにかくすごく良い時間になんだ。『小学生低学年/中学年向け朗読(読み聞かせ)おすすめ作品4選!~想像力/語彙力/聞く力を強化する』も読んでみてくんちょ!