細いシルバーリーフが愛らしい、現在庭木として大人気のオリーブ。8年目に大量に実ったオリーブの実をどう活用するか調べると、なかなか難易度高めなレシピ、あるいは若干手間がかかりそうなレシピが多い。この記事では、最も簡単であろうオリーブ活用レシピ【オリーブの果実酒】と、それを試してみた率直な感想、そこから学んだ注意事項等をご紹介します。
最も簡単なオリーブ活用法は果実酒!
オリーブの果実は、緑色からだんだん紫色に変化し、完熟すると本当に真っ黒になります。そして更に熟すとだんだんシワシワになっていく流れ。
緑色のまだ若いオリーブは、香りも強いですが同時に渋みも強い。家庭で処理するには、完熟して比較的渋みも落ち着いていて食味もまろやかになったオリーブを使用するのが良いでしょう。
完熟とはいっても、渋みこそまだ和らいでいるとはいえ、何粒もいける程そのまま美味しく食べられるわけではありません。渋抜きをする必要があります。
しわしわになったブラックオリーブを一回そのまま食べてみたけど、普通に食べられたっけ。でも一粒でごちそうさまだ~。
曲者なのがその渋抜き。
渋を抜く方法には何通りもありますが、どれもなかなか手間と時間がかかるものが多いのです。
オリーブの渋抜き方法
- 重曹渋抜き
- 約1週間毎日重曹+熱湯漬け処理+約1週間重曹水替え処理必須
- 水渋抜き
- 2ヵ月毎日水替え必須
- ワイン渋抜き
- 放置とはいえ一年以上という長い月日がかかる
- 塩水渋抜き
- 放置とはいえ半年以上という長い月日がかかる
- 干して渋抜き
- 塩で水分を抜いて陰干し
- 焼いて渋抜き
- 塩で炒めるだけだが、やはり渋い
- 苛性ソーダで渋抜き
- 過程で薬剤の使用…気が引ける
どうけ?なかなか大変だっペ?ちなみに、そのまま絞るってオリーブオイルって選択肢もあったけども、膨大な量のオリーブの種抜き&時間のかかるオイルの分離作業を考え今回はやめにしただ。搾りたてのオリーブオイルは格別だって聞くから一回はやってみっぺ。
オリーブ酒の作り方:完熟オリーブの収穫期はいつ?/h2>
*子育て日記は、Instagramにてつらつらと書いています🎵
そこで筆者が選択したのは、日本酒ベースの果実酒・オリーブ酒。完熟オリーブに豊富に含まれる栄養が日本酒にたっぷりと溶けだし、美容に良い美味しいピンク色のお酒ができるとのこと。
作り方は、オリーブを洗って拭いて日本酒と入れるだけ。
気をつける点は、瓶の煮沸消毒くらいで超簡単!
しかも、日本酒の麹菌の力で1~2週間で完成してしまうのでお手軽!!
ピンクのお酒ができるって惹かれっペな~!?
完熟オリーブの収穫は、地域にもよりますがここ北関東では12月頃に収穫できます。
ちょっと難しいなぁと感じたのは、熟し具合がバラバラである点。ある実は真緑で、ある実が真っ黒に熟して今にも落ちそうだったり。
そのタイミングに収穫できそうなブラックオリーブがどのくらいあるかによっても活用方法が変わってきそうです。果実酒は少量でもできますが、オリーブオイルを絞る場合は果実が大量に必要ですからね。
オリーブ酒で得られる栄養と期待できる効能は?
オリーブの果実は栄養豊富で身体に良いとのことですが、具体的にはどのような栄養が含まれており、具体的にどのような効能があるのでしょうか?
オリーブ果実に含まれている栄養素とその効能を以下にまとめました。
オリーブに含まれる栄養と効能
- オレイン酸
- 抗酸化作用のある一価不飽和脂肪酸。吸収しずらいために大腸まで届いて便通を良くする。悪玉コレステロールを減らす役割も。特にブラックオリーブ(完熟オリーブ)に多く含まれている。
- ポリフェノール
- 抗酸化作用により老化や病気を防ぐ。オリーブ特有のポリフェノールである『オレウロペイン』には、アドレナリンを増やして新陳代謝を活性化させ太りにくくする効果がある。完熟オリーブよりグリーンオリーブ(未熟なオリーブ)の方が多く含まれている。
- ミネラル
- ナトリウム、鉄分、カルシウム、カリウムetc.
- ビタミンE
- 体内の酸化を防ぎ、活性酸素を除去する。
オリーブを漬けるお酒は何が良い?
これだけ栄養豊富で素敵な効能が期待できると知れば、『多少不味くたって飲むよ!』と意気込みましたよね。
しかし、『どうせなら美味しいお酒にしたい!』ということで、ベースとなる日本酒も選びました。
せっかく漬け込んだのを飲んで、『まずい日本酒選んだからだべ~』ってなるのは嫌だったかんね。間違いないのにしただよ。
オリーブ酒の飲み時はいつ?お味は?
オリーブを漬け始めてから1週間でうっすらとピンク色に。2週間でピンクに。3週間でピンク通り越してワインレッドに。↓
2週間程度のオリーブ酒は、クリスマスパーティで友人も試飲。
👩ほんのりオリーブの香りがして美味しい~!
とのこと。
しかし3週間~4週間モノは…
👨オェ!!なんだこりゃぁ!?しつけぇ~!癖強すぎ!
・・・癖強めの園長さえも『癖強すぎ』と文句を言う代物に^^;
確かに、ものすごいオリーブ臭。濃い~いオリーブ風味。
オリーブ果実の栄養がこれでもかっていうくらい出ていて栄養価的にはより良さそうなものの、爽やかに美味しく飲むなら1~2週間のオリーブがほんのり香る可愛いピンクの状態で飲むことをお勧めします。
ちなみに、日本酒に漬かったオリーブは全然美味しくないかんね!笑
他にもある!?簡単で美味しいオリーブ活用法
同じ麹菌を利用した渋抜きで、味噌漬けも2週間ほどで出来るとのこと。
次回は味噌漬けと、ちょっと手間はかかるかもしれませんが汎用性のある塩漬けにチャレンジしたいなぁと思っています🎵
最近、自宅でプッタネスカ作ってみたら美味しかっただよ!来年は自家製塩漬けオリーブでプッタネスカ作ってみたいべな。
まとめ
日本酒ベースの果実酒・オリーブ酒。
超絶美味しいかと言われたらそうでもないかもしれませんが、オリーブの栄養を捨てることなく摂取できるもっとも簡単で効率的な方法だと筆者は断言します!
この記事が皆さんの【新鮮オリーブ有効活用】に繋がりましたらとても嬉しいです🎵
食材の有効活用研究が大好きなんだオラ。他にもフェイジョアや柚子、郁子やじゃばら等『日常に彩を♪スタッフBlog♪-食材活用例・レシピ集-』で沢山実験報告してっから是非みてみてくんちょ。